熊野地域包括支援センター
トップページ > 板橋区立熊野地域包括支援センター > 熊野地域包括支援センター > 最新情報

最新情報

活動報告 2018/09/12 14:18

日本認知症学会:パーソンン・センタード・ケアについて

場所:ニッショーホール:虎ノ門

日時:9月2日(日)13:00~16:00

「パーソン・センタード・ケア」とは??

イギリスの臨床心理学者トム・キットウッドが提唱した

「その人らしさ(パーソン)を中心とした(センタード)介護(ケア)」

です。また、介護する側も自分らしく無理をしないことが強調されており、

認知症介護の現場で広まりつつある介護方針です。


認知症の状態とは5つの要因の相互作用と考えます。

  1. 神経障害(アルツハイマー病や脳血管障がい等による)
  2. 性格傾向(気質・能力・対処スタイル)
  3. 生活歴
  4. 健康状態、感覚機能(視力・聴力)
  5. その人を取り囲む社会心理(人間関係のパターン)

従来の認知症の人を介護する現場では、上記の要因のうち

1のみに注目した医療に傾いた介護となるため、介護者側は食事や排泄の

介助をはじめとして多くの業務に押され、介護される側の「人」が

「患者さん」や「利用者さん」

というひとくくりにされることによって、

かえって認知症の人の心理状態を悪くしてしまうことがあります。

その反省から生まれたのがパーソン・センタード・ケアでした。


キットウッドは、2以下の4つの要因に目を向けることの重要性を指摘しました。

パーソンセンタード・ケアの理念は、本人の性格傾向や生活歴、健康状態や

感覚機能等に配慮しつつ、周囲の家族や介護者が適切な認識をもって

接することによって、認知症の状態によりよい影響を与えようとするものです。

・・「下の世話をされるようになるくらいなら死んだ方がマシ」

高齢者からよく聞く訴えです。

これは自尊心を傷つけられるのを恐れていることに、他なりません。

例え、話すことや考えることに衰えが出たとしても、

その人の来歴や個性を尊重し本人の感情を慮ることによって

認知症の人を支えていくことが、パーソンセンタード・ケアの第一歩です。

「自分の人生を自分で生き、個人として他者に受け入れられたい」

という誰もが持っている基本的な欲求が認知症の人のにもある

ということを認識することが重要です。

 キットウッドはこれらの基本的な欲求を5つの花弁をもつ花のような図で表現しました。

中心に愛、そしてその周りに「(周囲の人々と)共にあること」「くつろぎ」「自分らしさ」

「結びつき(愛着・こだわり)」「(なにかに)たずわること」が描かれます。

 

            共にあること

くつろぎ              ☆自分らしさ 

                    たずわること

     結びつき(愛着・こだわり) 

最後に、

講演の中で感銘を受けたのが、認知症の人たちの声を集めた「詩(訳)」です。

「よくない状態」の詩を会場の皆さん全員が目を閉じて

その朗読に耳を傾けました。

かなしい・つらい心の声が、深く浸透した気がしました。

・・涙がほろり・ 

改めて認知症の方々について、ケアの大事さを感じました。 


 

                            MY/SW

ページの一番上に戻る